耳より医学(病気の解説)
2023-04-19 06:28:00
学校と感染症
・手足口病・ヘルプアンギーナ
手足の水ぶくれが乾いて、口内炎が治っても、便の中には原因のウイルスが長い間出てきます。トイレの後の手洗いをが大切です。
口内の発疹で食事を取りにくい、身体がだるい、下痢、頭痛などの症状がなければ、学校を休む必要はありません。
・伝染性軟属腫(みずいぼ)
幼児・小児によく生じ、放っておいても自然に治ってしまうことがありますが、それまでには長時間を要するため、周囲の小児に伝染することを考慮して治療します。プールなどの肌の触れ合う場ではタオルや水着、またプールのビート板や浮輪の共用を控えるなどの配慮が必要です。この疾患のために学校を休む必要はありません。
・伝染性膿痂疹(とびひ)
水ぶくれやびらんからの浸出液を触ったり、引っ掻いたりすると、中の細菌で感染が拡がります。特に鼻の入り口には原因の細菌が沢山いるので鼻をいじらない様にしましょう。病変が広範囲の場合や全身症状のある場合は出席停止とする必要がありますが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。
おおみち耳鼻咽喉科“耳より医学“