耳より医学(病気の解説)

2023-04-19 06:25:00

インフルエンザに対する予防投与について

タミフル、リレンザ、イナビルの予防投与は、治療に使う量の半分をタミフルは710日間、リレンザは10日間、イナビルは12日間です。ワクチンと同様、公的医療保険は使えず自費診療の扱いとなります。発症を予防できるのは、服用している期間だけです。

抗インフルエンザ薬の予防投与を受けるには、原則として、家族など同居する人がインフルエンザにかかっていて、

65歳以上の高齢者

・気管支喘息など慢性の呼吸器疾患がある

・心不全など慢性の心臓病がある

・糖尿病などの代謝性疾患がある

・腎臓病がある。

人に限られます。

入試の直前に家族がインフルエンザにかかってしまったなど、この場合は、薬剤の添付文書に記載されていない使い方(適応外処方)となり、万一、重い副作用が起こっても「医薬品副作用被害救済制度」の対象とはならず、補償が受けられません。

おおみち耳鼻咽喉科“耳より医学“