耳より医学(病気の解説)
2023-04-15 05:52:00
アデノウイルス感染症
夏には、プール後に症状が現れることから“ プール熱 ”とも呼ばれています。しかし、季節に関係なく発生し、発熱・のどの痛み、眼の充血、目やになどの症状が出ます。熱は1日の間に 39 ℃~ 40 ℃の高熱と、37 ~ 38 ℃前後の微熱の間を上がったり下がったりが 4 ~ 5 日ほど続きます。 その間、頭痛、腹痛や下痢などの消化器症状を伴うこともあります。
治療は特効薬はなく、対症療法を行います。高熱で痛みのある時などは、解熱鎮痛剤の内服や坐薬を使います。眼の痛みや赤みが強い時、眼脂が多い時には、細菌などの2次感染を予防する抗生剤や、炎症を抑える目的で抗炎症剤の目薬を使います。脱水しないようにできるだけ頻回に水分を補給することが大切です。脱水傾向にあるときや肺炎を伴う場合には入院加療が必要です。
おおみち耳鼻咽喉科“耳より医学“