耳より医学(病気の解説)
2023-03-20 06:12:00
スギ、ヒノキ、カモガヤ花粉症
2月から5月までのスギ花粉、ヒノキ花粉、6月のイネ科の花粉などこのシーズンは花粉症のシーズンとも言えます。鼻汁、くしゃみ、咳、目のかゆみ等の症状が出ますが既往のある人はマスクなど自己防衛、出来るだけ早めに抗アレルギー剤などを使用するか、レーザーによる鼻粘膜に対する処置をしておくなどの予防対策も有効です。
特に今年はスギ花粉の飛散量が多く、初期療法(飛散前に抗ヒスタミン剤を服用する)されていない患者様はすぐに薬が効きにくい場合が多いようです。このような重症の場合は短期間(1週間程度)、ステロイド剤やステロイド含有の抗ヒスタミン剤を使用するのも一つの方法です。ただし、ステロイドは糖尿病、胃潰瘍、緑内障のあるか患者様には使用できません。また、ステロイド含有の抗ヒスタミン剤は眠気などの副作用もあるので原則、自動車の運転はできません。
いずれにせよその患者様の年齢や状況に応じた治療法を選択することが大切です。そのためにも専門医でご相談されることが大切です。
おおみち耳鼻咽喉科“耳より医学”